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【6】フォトブック《その3》 |
この日はお日様が昇ると南から一斉に鳳凰に大群のような雲が籠神社や
真名井神社の鎮座する橋立の北側に向かって流れていきました。
知恩寺の方丈様へご挨拶と御礼参りの後、いよいよ天橋立の参道へ
(龍笛 香奈子さん)
大天橋のたもとで、阿蘇の海につかり禊をした後、華やかな雲を先導に。
ええ、橋立の参道に入った途端、私たちは道楽(みちがく)をしないではいられませんでした。龍笛の奏でる「壱越の音取」に続いて「陵王」。空には竜のような雲が北からお迎えに。
橋立明神では五元の神を寿ぎ、磯清水を携えて、籠神社、そして奥宮真名井神社へと。橋立の道行、たぶんしばらくそのようなことはされていなかったでしょう。私たちは、道行の間ずっと古代歌謡をそれぞれに歌い続けていました。
橋立を讃え、空を愛で、海を讃え、風を讃え、松を褒め、磯清水に感謝し、思うもの、愛でたきことすべてを言葉にして歌いました。
天晴れ、あな愛し、雲井の松や、雲井に届け、伸びよや伸びよ、弥栄、弥栄、弥栄なれや、とこしえに、於於、
羽衣の松、写真に撮ったら、虹の光の羽衣が。
あな貴(たふと)、今日の貴さや、巌しきかな、橋立の松よ、や、あまの羽衣よ、天人よ、天に届かんや、晴れ、
橋立の参道の半ばを過ぎると、道の両側すぐそばまで海が
※
日向(ひむか)の海は 与謝の海 日沈む海は 阿蘇の海
朝日と夕日照る海の 中なる道は 神の通路(かよひじ) よや、
今こそ、 通路なれ、 橋立や、 かみのこひじ、 晴れんや、
なみのおと 松のひびきも なりあいの 風ふきわたす 天の橋立
真名井神社に参拝し、参道を降りた真名井原から望む橋立のシルエットと、
大きな龍頭の鼻先に光の玉が載っているような雲
籠神社、真名井神社での諸々の感謝と祈りの奉納を終えての帰途、
籠神社の鳥居越しに見えた頭に玉を載せた鳳凰のような雲