しっとりとした夫婦の舞を見せてくれる「順唄(じゅんばい)」の舞。
五行の神々が司る、春夏秋冬の四季に「土用」が生まれた経緯を見事に伝えてくれる「所望分(しょもうわけ)」
木、火、金、水、の神に、自分にも四季のうちの土の季節を分けてくれと頼み断られる土の神。天御中主神が仲裁に入ります。
それまでは一年360日を4つに分け、それぞれ90日を春は木の神、夏は火の神、秋は金の神、冬は水の神が司っていたけれど、それぞれの四季の間の18日間が「土の神様用」として分け与えられ、木火土金水の五行の神が一年のうちの72日ずつを仲良く司ることで丸く収まりました。
葉山神社の建つ高台(大浜)から臨む雄勝湾。右手に見えるのは立浜です。
伊勢畑付近より臨む雄勝湾。湾の外に小さなピラミッド型の島が見えて美しいのです。
雄勝から一山超えて北側に見えてくるのは北上川。この川添いの道を石巻市外へ向かい東京への帰途につきます。
震災の時、多くの悲劇が起きた北上川ではありますが、通るたびに違う姿を見せてくれるこの川のとても美しい風景は、心の故郷のようなのです。
それはまるで、赤ちゃんを抱く竜宮のような優しい雄勝から、北上川の幻想的な風景に圧倒されながら現実の世界へと帰ってくる……そんな道行きです。