ベリーダンス、それは太古の深淵から届けられた
目覚めと解き放ちの魔術
麗しいダンサーが身体をひろげると
限りない物語があふれ出す!
地球を舞わす、星ぼしのヒミツ
満ちては隠れまた顕れる、新たなる誕生のヒミツ
愛のリズムの呼び声に
淑女は心の思うままに肢体を伸ばして好し、
紳士は爽やかにハナの下を伸ばして好し!
大地を潤す神秘の踊り、ベリーダンス!
作品『イナンナ』は講談社の週刊青年誌『モーニング』で、2007年9月から月一度の連載を開始しました。
イナンナとは、古代メソポタミアの偉大な女神の御名。この女神の有名な神話「イナンナの冥界下り」をテーマにしたダンスを皮切りに、作品の執筆ははじまりました。
世界中の大地にひそむ大いなる女神たちが、毎月、次々とその神秘の力を華開かせ復活する…
その舞台となるのが、ベリーダンス。
遙か古代から時を越え母から娘、孫娘の世代へと踊り継がれてきた神秘の舞踏世界を、満ちては欠ける月の相とともに歩み、30回に渡って描きあげてきました。
そして2010年7月22日、遂に連載は最終回「Epilogue」を迎えることができました。
連載の最初の15回は『イナンナ 上弦の巻』として2009年に発売され、残りの15回には連載終了後にカラーページの執筆を加え、2010年11月『イナンナ 下弦の巻』として完成、このたび二冊が揃います。
ひとたびダンスを踊りはじめると、身体の奥深くにまどろむ女性性が目覚め、解放され世界の生命力とひびきあう…世界への愛のリズムをかき鳴らす、このパワフルなダンスの神髄は 古今東西老若男女、この地球上に憩うあらゆる方々のハートに捧げられています。
また、かわいくてそのうえ役に立つと大好評だった、妖精ベリーちゃんの「イナンナをもっと楽しむためのベリーダンス基礎知識」が、下弦の巻にも、初版に限り、とじこみ冊子でついてきます。初版限定の仕様となりますから、単行本はぜひお早めのお求めをオススメします。
『上弦の巻』には当代きっての踊り手のひとりミシャールから届いた、ハートフルなメッセージを収録、『下弦の巻』では岡野玲子の書きおろしあとがきを納めました。
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