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映画『OKUAGA』上映会の
 ご報告と 年の瀬のご挨拶

12月2日新潟市内で、3日は阿賀町で開催されました、映画『OKUAGA』の上映会。

新潟大学映画倶楽部の皆さんが阿賀を舞台に制作した2本の映画の同時上映と、新潟大学映画倶楽部長さんと、映画『OKUAGA』に出演されたダンサー松崎友紀さんとこの上映会の企画者のお一人の伊藤千賀さんを加えてのトークショーがありました。

津川の街と麒麟山

3日、会場の阿賀町福祉会館から見下ろした津川の街と麒麟山。
イベント開催中、麒麟山公園の向かいに建つ◎「狐の嫁入り屋敷」からは麒麟山の上に虹がかかっているのが見えたそうです。

奥阿賀は、私も今年の5月の「津川の狐の嫁入り行列」で訪れましたが、圧倒されるほど、古いき良き、大自然のエネルギーに満ちた、女神の母体の中にいるような気持ちになリます。

手塚眞が昨年、奥阿賀に魅了されて撮った映画『OKUAGA』の中でも、阿賀へ、阿賀へと引き込まれていきますが、実際に阿賀の地に立っても、今自分がどういう時代にいるのか、時間感覚、平衡感覚を失ってしまうような、それでいて、心も身体も満たされる、魂の故郷のような、濃密な場所です。

それぞれの会場にはそんな奥阿賀に魅了され、奥阿賀の特別性を実感していらっしゃる皆さんや、奥阿賀に生き、奥阿賀を愛する皆さんたちがお集まり下さり、やはり濃い阿賀のエネルギーに満ちていました。

阿賀好きの皆さんの熱気のこもる会場で、5月に訪れた阿賀の忘れられない魅力を語り、どんなに阿賀が好きかお話できたことは、嬉しい限りです。

お土産に、阿賀で採れた阿賀特産の自然薯や大根や白菜などお野菜たちをいただいたり、狐が戻ってしまうほど険しい麒麟山にちなんで名づけられたという「狐戻し味噌」など求めて帰りましたが、これがえも言えずふくよかな味で、お野菜に合わせるとたちまち甘くなるとても美味しいお味噌なのです。

特に阿賀の自然薯は、皮ごとすりおろして阿賀の大地の香りもいっしよに。そして、だしで、割っても割っても、箸で掴めるすごい粘力で、こんな自然薯を食べたのは初めてでした。

阿賀の皆さん、どうもありがとうございました。

今は、雪の季節になり、阿賀はとても寒いことと思いますが、力強い大地の食べ物を召し上がって、どうぞお体にお気をつけてお過ごし下さいませ。また阿賀を訪れる日を楽しみにしています。

皆さんと

イベント終了後の阿賀町福祉会館で、
『OKUAGA』上映会を企画してくださった皆さんや出演者、
奥阿賀が大好きな地元の素敵な皆さんたちと。

◎「阿賀町勝手に応援隊」Facebookページ

阿賀の角神の野原

阿賀の角神の野原

5月に訪れた時、阿賀の角神の野原の真ん中。
映画OKUAGAの上映会は、お日様の下で企てられました。

(写真提供/竹谷 正純さん)

阿賀の風景

阿賀の風景

映画「OKUAGA」でも撮影されていました阿賀野川の風景

今年は芝祐靖先生の文化勲章受賞をはじめ、夢枕獏さんの菊池寛賞受賞など、知り合いの先生方が賞をお取りになりましたが、2010年11月、『陰陽師 玉手匣』連載第一回の正に第一話の執筆中に、ご縁あって水先案内人として乗船させていただいた「ピースポート」が同年から参加している、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)がノーベル平和賞を受賞したこと、これは、とても感慨深く受け取りました。

◎ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)とは?…ノーベル平和賞受賞の背景を解説します(国際交流NGOピースボート)

私たち一人一人が、確かな意志を持って、私たち自身の未来、地球全体の未来を、地球人全員と、共同で創造していく。 それを、みんなが認識して生きる、いよいよその時代が訪れたのだなあと、ふつふつと心の奥から湧き上がる真実を感じて。

 

11月の「シェア玉手匣トーク Vol.1 〜時空を翔んで〜」では多くの皆様からアンケートのお応えをいただき、またサイト上の「シェア玉手匣」での長~いご報告のUP後もご感想などを届けてくださてまして、どうもありがとうございました。

論理的なことや物証のあるお話は、一般的に聞き手の皆さんは安心されるのですが、物証のないお話は恐れ怪しまれてしまうことが多々あります。今までは、そういう機微を感じて深くお話できないことなどありました。そういう経験、話したくても話せない、という経験をされた方も、きっといっぱいいらっしゃると思います。

取材や制作過程での経験から、見えない世界を感じて、応えてゆく話、物証できない、自然や神様たちとのやり取りをお話するのはコアすぎるのでは…と、ここまでは大丈夫だろうか、ここまではどうかしらと、いつも(よく火傷しながら ! )手探りでお話してまいりました。見えない世界のことは、言葉だけではお伝えしきれないので、直接的に原画に近い絵を見ていただいた方が通じやすいかも…と。

今回「シェア玉手匣トーク」では、初っ端の質問コーナーから、いきなりコアな質問が飛び交い、またアンケートやお便りからは、まさに、見えない世界とのやり取りの方に多くの皆さんがご興味を持たれておられることがわかり、長年の苦労に実りを得たような喜びを、執筆を手伝ってくださった一同ともに感じております。このイベントを企画して本当によかったなあとしみじみ思います。

長年私たちの制作活動を応援し楽しみに読んでくださっていた読者の皆さんは、ご自分のことを一ファンとみなされ、その立場から小さい存在だと思っていらっしゃるかもしれません。
ですが、読んでくださること、また会いに来てくださったことで何かを得られたり、何かが変わったり。言葉や表情や行動にほんのわずかでも変化が起きたり。誰かに微笑みかけたこと。誰かに道を譲ったこと。そういう本当に小さなことでも。一人一人が、実は共同で『陰陽師』や『陰陽師 玉手匣』の制作に深く関わっておられることをお伝えしたいと思います。

ええ、そうして、みんなで未来を、宇宙を、少しずつ、機を織るように、創造してゆくのだと思います。

一人一人が、大きな機の中のそれぞれの独特な模様を担当していて、俯瞰してみると、完璧な交響曲を模様にしたような美しい織物が織られ続けている。止むこともなく。陰も陽も、楽しみも、悲しみも。何一つの無駄も無意味もない。数々の経験や記憶の錦の織物。それが宇宙にとっての宝物。

羽ばたく羽を休めて、大地に戻れば、香り高い地球の自然が私たちを包みます。そして周りには、消えることのない、魂の光を輝かせる命たち。
あなたも。私も。あら、あなたも。そして、あなたも。

豊かな地球を、豊かな心を、豊かな文化を、豊かな伝承を、次世代へと橋渡す、その役目を地道に果たしてゆきたいなあ。

この年の瀬も、そんな思いにOKANOは包まれました。

地球に満ち、時めく命たちと、地球そのものに開かれた、無限の可能性を祝って。

ええ、万象、つつがなく、相和して、豊かでありますことを。

富士山

酉の年 一陽来復の富士山

  • 2017年12月28日
  • butterfly
  • Reiko OKANO